2019年05月01日

「御嶽山」がとても賑やか♪ ~ 平成最後の登山は新雪!

令和元年のスタートですね!
自分はお仕事で松本に行ってきますが、令和スタートの日は松本で何を食べようかと思案中・・・仕事はどうした!(笑)


さて、木曽調査隊が行く。(令和の記事スタートが木曽ネタなのも自分らしい・・・かな。)

平成最後となる登山は、今回でなんと17回目となる木曽の「御嶽山」でした!

早朝5時過ぎ、マイナス5℃と冷え込んだ開田高原の展望台から望む霊峰「御嶽山」の姿です。
何度見ても美しい山容、前日に雪が降ったと思われ、8合目から上はまだ雪がたっぷりとありますね。



先週末、登山道へ繋がる町道の冬季閉鎖が終わって、GWに合わせるように御嶽登山も可能となりました。
画像向かって左側に見えるゲレンデの白い部分が旧スキー場で、現在はロープウェイを運行している場所です。

その中ほど辺りに登山道6合目、黒沢口(中の湯)登山口があるのです。
駐車場には車が2台、自分が3台目でした。
支度をして6時に登山開始です。

今年は雪が多く、登山口からアイゼンを着用。
冷え込んでいるので、雪が締まって歩きやすいのですが、アイゼン歩行は時間がかかるので森林限界付近に出たのが8時でした。



藪がすべて雪の下なので、一面の銀世界、好きなところを歩くことが出来ます♪
そして4月末だというのに・・・なんと、新雪歩きを楽しめました!



冬季閉鎖中の8合目「女人堂」が目の前に・・・そして正面の頂が9合目になります。
雪のせいかかなりの急斜面に見えますね・・・あの斜面を真っすぐに登るのですよ!!



手を合わせて、神の領域に入ります。
ここまで先行者が二人、、、急斜面を登っていくのが見えます。
この時間はまだロープウェイのお客さんが到着していないので、とても静かで凛とした雰囲気の中、修行僧のように延々と続く坂道に向かって歩きました。



雪がフカフカです・・・日差しが強くなってきて、風も弱かったので半袖になりたいくらいでしたよ。



夏道の尾根には向かわずに、雪原を真っすぐショートカットして登ります。
お疲れ気味で酸素不足なのか、いつもよりキツイ登山となりました・・・なんか脚が重いです。



お天気が良いのが救いで、雄大な景色を眺めながらゆっくりと進みます。
日差しが強くてサングラス無しでは目を開けていられないほどの眩しさ!
雪も少しづつ緩んできて、だんだん歩き辛くなってくるのです。



尾根にとりついて、いつもの岩場で記念撮影。
中央アルプスを背景に余裕を見せたいところですが、ほんとはバテバテの状態。(笑)
この辺りでは、ずっと小鳥の群れが周囲にいて、かわいい鳴き声が春らしさを演出してくれました。



九合目まであと300mという看板からが、このコースの一番の難所です、急登坂が半端ないのです。
御嶽ブルースカイの下、真っ白な世界にポツンと一人、ゼイゼイと喘ぎながら坂を一歩一歩進みます。



ようやく目の前に9合目「石室山荘」が見えてきました。
四つん這いになりたいくらいに坂がキツイ・・・夏はこの辺りは大きな石の階段を登るコースですが、雪斜面は休む場もなく延々と坂を登るだけの苦行なのですよ。。。



石室山荘を過ぎると、いよいよ目の前の岩の丘が9合目です。
最後の上り坂、気が緩んで滑落しないように、気を引き締めてアイゼンの爪を立てながら一歩一歩、頂を目指します。



9合目の立ち入り禁止ロープ前に到着しました。
先に見える左の頂が、御嶽山の主峰「剣ヶ峰」になります。
今年も7月から解禁になる予定です。



二ノ池方面へ向かうと、雪化粧した御嶽山の北側の山域が綺麗に見えます、これまた絶景!



眼下に御嶽の第3峰「継子岳」、そしてその背後には「乗鞍岳」と穂高連峰の山々、槍ヶ岳も見えますよ!



台形に見える山の左端が第2峰の「摩利支天山」です、その下に拡がる「賽の河原」も真っ白な雪原で雪が深そうです。



「二ノ池」を見下ろす丘の上までっやってきました。
噴火後に灰色の池となってしまった二ノ池ですが、今は雪に覆われていて綺麗なものです。
二ノ池まで降りるつもりで来たのですが、トレースも無いし、もう脚が重くて疲労もピーク・・・、この辺りが限界かなと引き返すことにしました。



下りは「中央アルプス」の山並みが目の前に。
木曽赴任中に楽し苦しんだ山域を目の前にして懐かしさがこみ上げます。
木曽側から登る「駒ケ岳」は長くてきつかった・・・日の出から日の入り後まで13時間以上歩いたこともあったっけ。
さらに八ヶ岳や浅間山、四阿山、美ヶ原もよく見えました。



九合目から急斜面を見下ろすと・・・なんとたくさんの人が列を作って登ってきています。
みなさん、スキーを担いでます、バックカントリーを楽しむ方々がロープウェイで上がってきたのです。



ソールにシールを貼ってあるので、斜面でもスキーを履いたまま登れるのです。
それでもこの急斜面を登ってくるのですから、みなさん汗だくで!(笑)



スキーを履いたまま登る人、担いでいる人、みなさんとあいさつを交わしながら、ひたすら斜面をくだります。
だいぶ雪が緩んできて、下りも脚が重くてかなり疲れます。



岩場でカップラー休憩。
ほんとはガスストーブを持ってきたので、熱いスープご飯とコーヒー&デザートを楽しむつもりだったのですが、予想以上に疲労が溜まってしまって、そんな気になれずにささっとカップラーだけで済ませちゃいました。



スキーヤーが続々と登っていきます、100人以上はあいさつをしたかな・・・降りていくのは自分一人なので、すれ違うたびにこんにちは~っと声をかけられ、帰りはとても賑やかな御嶽山となりました♪



8合目までの斜面、ほんとはスノーシューで自由に歩き回ることを想定して担いできたのですが・・・予想以上に雪が重く湿ってきて、スノーシューで駆け下りる元気が残っていないので、そのままゆっくりと降りることにしました。



雪シーズン最後に、こんなに素敵は風景に囲まれて山歩きを楽しむことが出来たのはラッキーでした。



8合目まで降りてきて振り返り・・・平成最後の御嶽山に手を合わせます。
けっこう身体はきつかったのですが、今回も最高の景色を楽しむことが出来ました。

次は7月以降、山頂への規制が解除されてから来ようと思います。
夏は拡がる雲海が綺麗なんですよね!

御嶽山と雲海の様子は過去ブログでどうぞ!
「魅せます、御嶽山の雲海」


規制解除されて「剣ヶ峰」まで登った紅葉の御嶽山の様子はこちらです。
「御嶽山、慰霊登山」


この後、重い脚を引きずるようにして下山、、、開田高原の癒しの場所へ向かうのでありました。(続く)

御嶽山の登山口「黒沢口(中の湯)」の駐車場はこの辺りです。





  


Posted by すぴっつ  at 05:30Comments(2)御嶽山

2018年09月30日

いざ、「御嶽山頂」へ!~規制解除後の慰霊登山

木曽調査隊が行く。



こちらは、4年前の9月26日に噴火した「御嶽山」の山頂、新たに建立された「慰霊碑」と、山頂へ上る参道(階段)の、現在の様子です。

28日の金曜日、山頂までの登山道が一部解除されたので、御嶽山に登ってきました。

零時過ぎに家を出て、黒沢口、中の湯駐車場に3時30分に到着。
これまではガラガラだった駐車場が、なんと満車!
下の駐車場へ停めて、1時間ほど車内で休憩してから・・・ヘッドライトを点けて、夜明け前の出発です。



月明かりに照らされて、暗い森の中を進みます。
先月も同じ時間に登っているのですが、今回は仲間が何人もいます。
星空がとてもきれいな夜でした。



5時過ぎの七号目「行人小屋」、うっすらと明るくなっていますが月もまだ見えています。



途中で日の出ショーを眺めました。



朝陽が力強くて綺麗です!



八合目「女人堂」に出ると、目の前に御嶽山の姿が現れます。
朝陽に輝いて良い眺めです。
でもすごく寒い!
登山道には霜柱、、、そして女人堂ではあちこちに氷が張っていました!!



北を見ると、お隣さんの「乗鞍岳」、その奥に穂高連峰と北アルプスの山並みがクッキリと。
良いお天気に恵まれましたね♪



紅葉ですが、ナナカマドの色づきがイマイチです。
今年の御嶽山の紅葉は足並みが揃ってないいというか、ちょっとばらつきがあるように感じました。



今回は雲海も控えめでした。 でも絶景です、中央アルプスや南アルプスもハッキリと見えて素晴らしい晴天です。



斜面の草紅葉も始まっています。



歩き慣れたコースですが、ほとんど寝ていないので、いつもよりちょっと足取りが重いです。。。



9合目直下から、一気に傾斜がきつくなります。一歩一歩、我慢の登山。



振り返ると良い眺め!
で、登山者が続々と登ってくるのが見えます・・・御嶽山でこんなに人が多いの初めて!



9合目の分岐点。
いままではここに進入禁止のロープが張ってあった場所です。
初めての領域に入ります!



初めて間近に見る山頂です!



噴火後は灰に覆われていた場所ですが、きちんと登山道が整備されていました。



二ノ池との分岐点も整備されていました、帰りは二ノ池経由で降りる予定です。



さあ、いよいよ山頂が目の前に。



慰霊碑の横の長い階段をゆっくり登ります。
手すりがぐにゃっと曲がったままです。



狛犬は無事だったようですね。



よく見ると愛嬌のある顔立ちです。



一昨年から登り始めた御嶽山ですが、16回目にしてようやく山頂へ上ることが出来ました。
海抜3067m、日本百名山の山頂です。
黒い仏像は頭が取れてしまってますね。噴火の影響でしょうか。



山頂付近では、壊れた社などの修復工事が行われていて、三分の2くらいはロープが張られて立ち入りも撮影も禁止されているので、スペース的には狭いです。
噴火口側へは近づけません。



こちらは初めて見る「一ノ池」です。
以前は、三ノ池と同じように綺麗な碧い池だったようですが、今では水が枯れてしまっています。



風が強いこともあって、山頂には献花台が出ていなかったので、階段を降りて慰霊碑にお花を供えました。
噴火犠牲者のご冥福を祈ります。



噴火の犠牲者58名、行方不明者5名。
噴火の日も同じような秋晴れで、同じように山頂からの景色を眺めていたと思うと胸が痛みます。



こちらは新たに設置されたシェルターです。 同じものが3つ並んでいました。
登山者もヘルメットを被って登るように指導されています。



山頂には長時間滞在しないということなので、下山します。
こちらの仏像は無事だったようですね。



山頂から見下ろす継子岳、乗鞍岳の眺めもこれまでよりも違った角度で楽しめました。



二の池分岐から、二ノ池方面へ降ります。



この道も初めて通るコースです。



灰の中を歩きました。



二ノ池の畔から山頂を見上げます。 もう一度手を合わせました。



二ノ池ヒュッテまで来てみましたが、小屋主のYURIさんは里へ買い出しに出かけているようですれ違いのようでした。



アルマヤ天と摩利支天を眺めて、下山することに。



山メシと山カフェ♪
山で食べるご飯とコーヒーは格別です!



8合目を見下ろす場所まで降りてきました。
日差しが強くなってきて、早朝よりも紅葉が鮮やかに見えます。



御嶽ブルー、空の色が綺麗です、秋晴れですね!



紅葉の絨毯です。



無事、8合目まで降りてきました。

それにしても登ってくる登山者が多いのなんのって!!
御嶽山でこんなにたくさんの登山者を見るのは初めてです。
この調子でお客さんが増えて、木曽の復興に繋がれば良いのですが。

駐車場まで下ったら・・・第一駐車場だけでなく、第二も満車!
さらに、下まで路駐の列が・・・御嶽ロープウェイも乗車待ちの長い列が出来たようで、ほんとに賑やかな御嶽山でした。

今回も弾丸登山でしたが、念願の山頂まで行って献花をすることも出来ました。
また、秋晴れで景色よく、特別な16回目の御嶽登山となりました。
次は来年ですね。

御嶽山「中の湯」登山口はこちら。
  


Posted by すぴっつ  at 15:05Comments(6)御嶽山御嶽山

2018年08月29日

「御嶽山」の雲海を魅せます!!

木曽調査隊が行く。。。



「御嶽山」八合目から眺める「朝陽と雲海」、、、朝6時頃の風景です。
山登りの足を止めて振り返ると・・・ずっと眺めていたい景色がそこに広がっていました。


土曜日の夜に家を出て、深夜2時半に御嶽山の六合目登山口「中の湯」の駐車場に到着。
仮眠するつもりが、なかなか寝付けず1時間ほどゴロゴロして、、、まだ暗いけど・・・まあいいやと支度をして4時前にヘッドライトを点けて登山開始、月明かりに照らされながら、暗い登山道を登ります。



5時過ぎに「日の出」を眺めることが出来ました。
この季節は八ヶ岳方面から陽が出るようです。



周囲が明るくなって一安心、ヘッドライトの電池がどれだけ持つのかちょっと心配でした。



雲が厚くて、ハッキリと太陽が見えるのに時間がかかりましたが、茜色に染まる空は幻想的で良いものです。



5時20分に八合目「女人堂」に到着。 まだ誰もいない早朝です。



八合目付近はナナカマドが多いのですが、実が赤くなってました、もう秋ですね!




さあ、ここから「雲海劇場」、、、ギャラリー御嶽山の雲海!









自然は素晴らしい!





昨年10月以来の御嶽山、八合目から九合目の尾根歩きはお気に入りの場所です。



まだ6時過ぎなのですが・・・お腹が空いたので早々に山メシ!
コンビニの塩むすび、3種豆、ウィンナーを酸辣スープで煮込みました、辛旨~♪



そして雲海を眺めながらのモーニング珈琲・・・至福の時間です。



九合目「石室山荘」が近くに見えてきました。



雲海をバックにひたすら上を目指します。



山頂への立ち入り規制のある覚明堂まであと少し。



登りきって振り返って、眼下に石室山荘、そして雲海の向こうには中央アルプスと南アルプス、八ヶ岳の山並みがチラッと見えます。



二の池に向かって北へ進むと、目の前に御嶽山の北峰「継子岳」、そしてその先には「乗鞍岳」が現れます。
この日はマウンテンサイクリング乗鞍レースの開催日、晴れて良かったですね。



二ノ池に到着です。ここの風景は火山らしく険しいですね。



また灰の堆積が増えたような・・・。



休憩、宿泊施設、避難小屋として「二の池本館」の建築工事がだいぶ進んでいました。



いつもながら、この場所は風が強くて・・・ジャンバーを着込んでちょうどよいくらいです。



さらに北へ向かうと、眼下に賽の河原、そして摩利支天山が現れます。
まだ早朝なのですが、昼には木曽福島へ戻りたいので、今回は摩利支天には登りません。



噴火の時に多くの登山者を守った、二の池新館がリニューアルして「二の池ヒュッテ」になりました。
新たなオーナーの女性は、さいきん新聞等で話題になってます。



まだ改装途中ですが、宿泊棟の営業は始まっています。
少しですが、オリジナルグッズの販売始まっていて、木のスプーンを買いました。



ライチョウの親子が山小屋のマークのようです。
女性オーナーとお話をして、この日の御嶽山登山のミッションは終了、とても素敵な方ですよ。
規制解除になって、山頂まで登山道が開通したら、泊まりに来たいと思っています。



下りは雲海に向かって・・・



ずっと眺めていたいですね!



白い絨毯に向かって登山道が伸びているようにみえますね。



下りは早いです、女人堂が見えてきました。



空は御嶽ブルー、、、さっきまで寒かったのに、太陽が昇ると暑い・・・八合目からは半袖でも暑くて、汗をかきながら下山しました。



無事、下山して帰り道に開田高原に寄って、蕎麦畑から御嶽山を見上げます。
さっきまで、あの頂にいたのが嘘みたい・・・遠い。(笑)

ほぼ徹夜での弾丸登山でしたが、素敵な風景に迎えられて、大満足な15回目の御嶽山でした♪

壮大な雲海と出会える、御嶽山はこちら。













  


Posted by すぴっつ  at 05:30Comments(10)御嶽山